竹でタケノコ
竹でタケノコ
タケノコの季節が始まりましたね。このサイトの訪問者のなかにも生産者が多いと思いますが、「湯がき」はどうされているんでしょうか?
約1時間近くもガスなどを炊き続けるのは化石燃料のムダ使い、ということで、今年は手許に預かっているペール缶利用のロケットストーブ+なべ+竹(または木端)というエコな方法を試してみました。名づけて「竹でタケノコ」。
結果は、これまでの、屋外用コンロ+羽釜+まき という大がかりな仕掛けに比べて、吹きこぼれもなく、安定して燃えてくれました。おまけに、ほとんど利用価値のないおなご竹や木端でも燃料にできるということで、エコ度は上々。田舎くらしの人間にはもってこいの方法であることが確認できました。
薫風薫るこの季節、この横でお茶をしたり好きな本でも読みながら火の守りをすれば至福の時間が過ごせそうです。
◀たき口は上にあります。おなご竹を束ねて突っ込んであるので、燃料の補給回数が少なくて済みます。とはいえ、少し長すぎたかな。おなご竹ではカロリーが少ないように思えますが、これがいいのは割ったりする余分な手間をかけず、長さをそろえて束ねて乾かすだけで「燃料棒」と化すところです。タケノコを1杯ゆで上げるのにこれが3本くらい必要でしょうか。もちろん、せん定枝などでもOKです。
◀煙突効果で、火は吸い込まれるように横に引かれていきます。ゴーッと燃えるので「ロケットストーブ」と呼ばれます。灰はほとんど残らず、その灰ももちろん草木灰として畑で利用できます。
◀色よく仕上げるためにはやはり皮つきで湯がきたいですが、IHなどでは大きな鍋を使うのが難しいため直火を使うことになります。このストーブは大きな火が立たず、周りを断熱材で覆ってありますので軒下でも安全に燃やすことができます。
これだけの水量だと沸騰するまでにやや時間がかかりますが、その後の火力の保持は容易。沸きすぎて気がついたら吹きこぼれて湯がなくなっていたなどということもなく、安定して湯がけました。
今回はタケノコの湯がきに使った例ですが、豆をコトコト煮たりするのにも利用価値がありそうです。
(o記)