伊深まちづくり協議会は、住みよく、うるおいのあるまちづくりをめざし、住民主体の活動を組織化、支援しています。

すわらじ公演と開山忌に行ってきました

すわらじ公演と開山忌に行ってきました

 ここのところ毎年、といっても3年間ですが、開山忌前夜祭のすわらじ劇団公演を見に行っています。今年の演題は「白いお地蔵さん」――。題名を聞けばたいてい、あらすじは想像がつくことが多いものですが、今年のテーマは「差別、偏見、希望」と書いてあっても、それが「白いお地蔵さん」とどう結びつくのか想像できず、そこを確認するのが私にとって今回の見どころでした。

 答えは下の写真に象徴されています。
迷う田平 飛び出す

 戸主「田平」の長女「邦子」が生んだ黒人との混血児「健太」は、村のみんなから「くろんぼ くろんぼ」といじめられ、少しでも白くなりたいと思っていました。そこへ折からの雪。お地蔵さんはすでに白くなり始めています。健太はおじいちゃんに、「おじぞうさんの隣に立っていれば白くなれる?」とたずね、健太の行く末を案じた田平は、『いっそ肺炎にでもなって(死んで)くれれば』との思いから、「うん、なれる。なれる」と答えてしまいます。
 しかし、しばらくして思い直し、飛び出していくのです。

 田平が一度は「肺炎にでもなってくれれば」と迷うところが人間くさく、助け出しに行くシーンとの対比を強めています。

 もちろん、このシーンで私の疑問は氷解しました。そして、その後、あることをきっかけに劇はハッピーエンドの大団円を迎え、その展開の落差には戸惑ったのですが、テレビ、パソコンなど、バーチャルな世界に慣れすぎた身にとっては、「何か」を感じさせてくれる貴重な時間となったのです。

 来年はどんな劇が上演されるのか、今から楽しみにしています。



 一方、開山忌の方は。

 子どものころ、おもちゃやお菓子など、いつもは買えないものが買える日として、また、学校が半ドンになるありがたい日として思い出される「けゃあさんき」に、何年かぶりにお参りさせていただきました。今ではこの日の本来の意味も理解しているつもりですが、参道に昔日のにぎわいはなく、一抹の寂しさを感じずにはいられません。

 定番の「ういろ」は5色セットで1,000円也。高いのか安いのか、いえいえそんなことを気にしていてはいけません。有りがたくいただきます。

献茶

◀開山さまへの献茶が行われている本堂


お参り

◀お参りに訪れた地元小学生の子たち 彼女らがお大人になったとき、「かいさんき」はどんな思い出になっているのでしょう


参道

◀昔と違ってゆったりとお参りができる参道


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