伊深まちづくり協議会は、住みよく、うるおいのあるまちづくりをめざし、住民主体の活動を組織化、支援しています。

子どもの居場所

「子どもの居場所づくり」の事(元代表からの寄稿)

 当協議会では、平成23年7月から、学童保育を補完する取り組みとして「子どもの居場所づくり」を進めてきましたが、伊深自治会館の使用停止などの事情により、26年3月をもってこの活動を終了することにしました。
 この活動グループの代表として約3年間にわたり、ご尽力いただいた元伊深まちづくり協議会副会長・委員の佐野綾目さんに、この活動をふり返っての感想をお願いしたところ、以下のコメントをいただきましたので、この場を借りてご紹介申し上げます。なお、ご本人の意思を尊重し、原文のまま掲載いたします。また、日付は「四月」となっていますが、掲載がこの時期になったことをおわび申し上げます。



        「子どもの居場所づくり」(文庫)の事
                   
 まちづくり協議会で、美濃加茂市の職員を交えて相談していた時、四年生になると預かってもらえなくて困るという事が話題になり、親子文庫のような場所があればという話になった。そのころ本を借りに来る子が少なくなり、淋しい思いをしていたので、そんなら、子どもの居場所を考えてみようと相談が進み、三年前の七月から始めてしまった。多少準備はしたものの、果たして来てくれるのか、子どもは来て何がしたいのか、親は何がしてほしいのか、先生はどうかかわってくださるのか、そして仲間は。それぞれの思いがあったと思う。始めてみなければわからないと思った。
 始めてみて。改めて知ったのは、子どもは遊びの天才だという事。
 宿題は遊ぶ時間を作るためにさっさと済ませて、揃えた材料を上手に使って、独自の遊びを考えて遊んでくれる。
 揃えた物は、折り紙、画用紙、筆記用具、毛糸、布地、裁縫道具、のり、セロテープ類、かるた、トランプ、碁、将棋、けん玉、お手玉など、外遊びのボール、縄、下駄など。
 それと、これは私の希望で、畑をお借りして、夏野菜、あづき、小麦。ちぎってくるのは子ども。とれた小豆はぜんざいにし、小麦はコーヒー豆挽きで自分たちで小麦粉にして校長先生にクッキーを焼いてもらった。
 毎回の文庫は、大騒ぎと大笑いだった。お店屋さんごっこ、結婚式ごっこ、空箱で作るお部屋の模型などなど。楽しかったと仲間に言ってもらったし、子どもたちも別れを惜しんで後かたづけまでやってくれた。
 おとなになっても、思い出してくれるだろうか。最後の時間は学校の運動場で、ルールなしのドッチボール。大笑いで五時まで遊んで、迎えに来たお母さんとも別れを惜しんだ。
 無事故で終える事が出来てよかった。
 自治会館の前で、高木山と妙法山を見ながら、お礼のあいさつを交わして家路を急いだ。
 短い間でしたが、楽しく遊んでくれた子どもたち、まかせて預けて下さったお母さん方、あたたかく見守って下さった伊深小学校の先生方に感謝です。


                           佐野 綾目
  平成二十六年 四月

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