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東京の老舗に見た“さすが”

東京の老舗に見た“さすが”

 先日のGWに東京方面へ行ってきました。柴又帝釈天、浅草寺、スカイツリー、台場公園、鎌倉、江ノ島などどこも混んでいて特にコメントするようなことは何もありません。

 そんななかでも、前から行ってみたかった日比谷公園「●●楼」のカレーライスを食べられたのが私にはとっては幸いでした。明治の文豪夏目漱石も足しげく通ったという洋食の名店です。

日比谷公園洋食店  日比谷公園洋食店
▲1903年は明治36年、今からちょうど110年も前の創業ということになります。

 カレーは\850と庶民にも注文しやすい値段でありながら、深い味わいがあり、期待を裏切らないものでした。
 しかし、それ以上に「さすが」と思わせたのは、並んで順番を待つ客のさばき方でした。
 
 70代過ぎのおじいさんでしたから、オーナーか支配人かそれに近い立場の方なのでしょう。入口付近に立って店内と客の状況を常に見比べ、口調はあくまでもゆったりと、「テラスと店内とどちらがよろしいでしょうか」と客の希望を聞きながらさばいていたのです。そしてテーブルの空き具合と人数によっては後に入った客を先に通すようなこともあったのですが、飛ばした前の客にはていねいに断りをいれるなど、これなら待たされても腹を立てるようなことはないだろうな、と思わせる対応ぶりでした。

 こうして、気持ちのいい応対とおいしいカレーで、久々の東京滞在をゆったりとした心もちで迎えることができたのでした。

 同様のことが、神田神保町の有名喫茶店「●●うる」でもありました。
 こちらも主人とおぼしきご老人が入口付近に立ち、客を案内しておられたのですが、先に来ていたグループに合流した客のために、横のテーブルの客に席替えをお願いするなどという「荒業」もさりげなくこなしておられました。

 こんなことが気になるのは、ひと月ほど前に加茂郡●●町の道の駅のレストランでまったく逆の不愉快な思いをしたからで、こんなところに「老舗」の値打ちがあるのかも知れない、と思ったのでした。

(O記)

東京駅丸の内北口

◀本文とは関係ありませんが、今回の東京訪問で私が最も感動した人工物=東京駅丸の内北口天井ドームの内装。一見の価値があります。

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